落ち込んだら本屋に行こう! 書籍『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える』

落ち込んだら本屋に行こう!

仕事や学校で落ち込んだり、イライラしたり、自分に自信がなくなったりして、帰り道にひどく落ち込むことはないでしょうか。

そんな時、私は本屋に立ち寄るようにしています。

入り口付近に並べられたベストセラー本の棚から始めて、雑誌、小説、漫画、実用書、美術書など、それぞれのコーナーをじっくり見て回りながら、軽く30分くらいは過ごします。1時間近く経っていることもあります。

そうやって本屋で過ごすことで、それまでに抱えていたいろんなネガティブな気分が薄まって、いつの間にかやる気に満ち溢れている自分がいることに気づく。本屋に行くと、なぜがエネルギーが湧いてくるのです。

この記事では、千田琢哉さんの『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える』という書籍を紹介しながら、落ち込んだ時やうまくいかない時に本屋にいくことの有用性を説明していきたいと思います。

本屋には「これからどうしたい?」が溢れている

私が思うに本屋さんは、「これから」のこと、つまり「未来の要素」で満ち溢れています。

  • 「巷でやたらと人気だから自分も読んでみようかな」
    という気持ちで、普段は読まない作家の本に挑戦してみる。
  • いろんなビジネス本を立ち読みして、
    「もうちょっと仕事うまくできるかもな」と思考を巡らせてみる。
  • 各界で活躍する著名人の本を読んで、
    自分には無かった考え方や人生観を学ぼうとする。
  • 料理レシピのページが充実してる女性向けファッション誌を買って、
    料理もファッションも上達できたらいいな、と期待に胸を膨らませる。
  • 中学高校で習った世界史を学び直せる本を見つけて、
    「よっしゃー!いっちょ勉強し直してみるか!」となんだかイキイキし始める。
  • 絵をうまく描くためのハウツー本を手に取って、
    「新海誠監督みたいに自分も絵が描けるようになれるかな」なんて思ったりする。
  • 「大人の塗り絵」の本を見つけて、
    「無趣味な自分を変えられるかもしれない」とわくわくする。

こうなるともう、悩みなんてそっちのけです。

何気なく目に入った1冊の本が、自分の心の中にある「こんなことをやってみたい!できるようになりたい!」という気持ちを呼び醒ましてくれる。そして、それを叶えるために応援してくれるのです。

今までの自分はどうでもいい。この本を読んで努力したら、何かが変わるかもしれない、と思わせてくれるのが本の持つ魅力なのです。

くよくよ悩んでいる時というのは、だいたい過去の出来事か現在の自分で悩んでいることがほとんどです。でも本屋にいると、「これから何がしたいか」という、「未来のこと」を考える方に気持ちがシフトしていきます。前へ進もうとする力が湧くのです。

だから、本屋を出て家に帰る道では、心はずっと前向きになっている。
これは本当の話です。少なくとも私はそうです。

書籍:人生で大切なことは、すべて「書店」で買える

本屋に行くと前向きになれるという私の持論を、さらに詳しく説得力のある言葉で裏付けしてくれている本がこれです。

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

大学4年間で1万冊以上の本を買って読んだ著者、千田琢哉さんが、本を読むことの有用性について熱く語ってくれている本です。

一文紹介しましょう。

読書家にとっては落ち込む経験は、読書する楽しみが沸々と湧いてくるチャンスをゲットしたようなもの

まさにその通り。人間が悩んでいるのは、なにか答えを求めている時です。
答えはだいたい誰かがどこかの本に書いてくれています。
そして、本の中に答えを見つけられるのは、答えを探しているときだけです。

なんの悩みも持たず、現状に満足してしまっている人は、新しい答えを得ることもないでしょう。

悩んで、本屋に行って、本を読んで答えを見つける、という素晴らしい体験ができるのなら、悩むことは悪いことではないのです。悩んでいるからこそ、そこから前に進むことができるチャンスだというわけです。

とにかくやたらと本が読みたくなる本

とにかく著者の本に対する愛情・熱意がものすごく感じられるので、読んでいるうちに自分も感化されてやたらと本が読みたくなってきます。

この本の良いところは、どんなふうに本と付き合って読書をしたら良いか、いろんな方法を書いてくれているところです。

  • 自分が読んだ本に、自分でタイトルを付け直してみる
  • 何か壁にぶつかったときに、自分が読んだ本の著者の〇〇さんだったらどう乗り越えるだろうか?と考えてみる
  • 読んだ本の面白いところを人に話す
  • 積読の処理のしかた
  • カバーデザインについて分析してみる(売れている本のデザインには理由がある)

どれもこれも実践してみたいと思うことばかりで、本を読むのが楽しみになってきます。

そして嬉しいのは、ちょこちょこ挟まれる、著者おすすめの本の紹介ページ

大学生時代に1000万円分以上のお金を本につぎ込んで読みまくった筆者が太鼓判を押す本なら、やっぱり読んでみたくなります。

やっぱり本を読むと前向きになれ

さて、この本を読んだ私は、もっといろんな本を読もう!と思ってワクワクしています。
もっといろんなことを勉強して、いろんな考え方に触れて、自分を成長させていくのを楽しみに感じています。

やっぱり本には前向きにしてくれる力があります。

この本のサブタイトルは、「20代で身につけたい本の読み方88」。
「死ぬまでにやっておきたい100の〇〇」とか、世間ではよくあるタイトルだけど、「ありがちだ」と思って軽く見てはいけません。20代はもちろん、10代でも30代でも40代でも、何歳でも読んで損はない本だと思います。

さあ皆さんも、思い立ったら本屋に行こう。